先日のエントリーで、UiPathを個人で体験する方法について触れました。
RPA製品は、個人での利用・試用する環境が十分に整っていないのが残念なところですが、その中でUiPathは、個人利用については無償でDL可能という非常に太っ腹な対応をしています。
ちなみに、UiPath以外にも、WorkFusion社のRPA Expressなど無償利用可能なRPAツールは存在しています。
では、国産ツールであり国内RPAシェアNo.1の「WinActor」を試してみたい!という人はどうすればよいのでしょうか。
WinActor®とは
>WinActor®は、現場フレンドリーな業務改善を実行するパートナーです。
>業務の手順を「シナリオ」として記憶し、同じ操作を何回でも繰り返し実行することができます。
>2010年にNTTの研究所で生まれた純国産RPAツールであり、金融業から物流・小売業と幅広い分野の3,000社を超える企業に導入されています(2019年3月時点)。
(NTTアドバンステクノロジ社HPより)
WinActorは、公式情報にもある通り導入企業3,000を超える、国内RPA市場シェア1位の製品です。
UiPathが国内で900社(2019年3月時点)ということを考えると、そのすごさが伺えます。
コーディング不要で自動化を実装可能で、日本語対応していることもあり、RPAツールの中でも技術の取得が平易です。
NTTグループ製という安心感もあり、ここ2年ほどで爆発的にヒットして、多くのユーザに利用されています。
WinActorは個人で利用できるのか
まず、残念ながらWinActorはUiPathのような無償開放は実施していません。
(これはWinActorがダメというよりはUiPathがすごい部分ではありますが)
もう一つ残念なことですが、WinActorは個人利用を想定していない、法人向けの製品となります。
そのため、個人レベルで申し込んで試すようなことは、基本的にはできません。
※また、仮に購入するとしても、シナリオ(WinActorにおける自動化プログラム)を作成できる「フル機能版」というライセンスは年額90万とかしますので、個人では手が出せないと思います
WinActorを試す場合は、法人に属するメンバーという立ち位置から、試用できる場に参加して行くことになります。
WinActorを試せる場面【無料のみ】
展示会などのイベントで見たことがある方もいるかもしれませんが、WinActorに触れるハンズオンセミナーのようなものは、各地で開催されています。
自宅でじっくり学習、というようなものではないですが、まずはこれに参加するのが近道でしょう。
また、イベントによってはお土産として自身のPCにトライアルライセンスをインストールさせてくれるものもあります。
※トライアルライセンスは初回起動から30日間の有効期限があるので注意
なお、しっかりした研修もセットになった「有償トライアル」もありますが、これも企業として申し込むものですので、今回の記事では割愛しています。
NTT-AT公式セミナー
WinActor開発元のNTT-AT社でも公式の体験セミナーを開催しています。
もちろん無料ですので、ロケーションが合致するのであれば、参加してみるのがよいでしょう。
「持参したPCに無料体験版をインストール」とありますので、引き続きセミナーでの体験後もWinActorを利用することが可能です。
代理店主催セミナー
各代理店でも、営業活動の一環として、無償セミナーを開催している場合があります。
それぞれ申し込みの条件や制約などがありますので、申し込み前に確認を忘れないようにしてください。
①IIMヒューマン・ソリューション社
30日の体験版と、体験版利用中の操作フォローがお土産になったセミナーです。
質疑応答もしっかり時間が確保されていますが、「1社2名まで」の条件があり、法人としての申し込みを前提にしています。
②SCSK社
お土産の明記はありませんが、やはりPC持参を前提にしていますので、30日ライセンスがインストールさせてもらえます。
1回あたり8名までと、枠が多くないので申し込みには注意が必要ですが、逆に厚いフォローが期待できますね。
③CTC-SP社
こちらも、自身のPCに30日ライセンスをインストールさせてもらえます。
また、大阪や名古屋、福岡など各地域で開催されているのもメリットがあります。
④ヒューマンリソシア社
こちらも仙台から沖縄まで、各地域で無償セミナーを開催しています。
ただし、主催者側が用意したPCで実施されるため、お土産ライセンスがもらえませんので注意してください。
⑤日本ファイナンシャル・エンジニアリング社
こちらはかなり特典が手厚いです。
・学習シナリオのプレゼント
・WinActorの体験版(30日)
・次回参加セミナーの50%割引き特典
・RPA書籍プレゼント
・個別無料相談チケット(1回分)
まだまだ無償セミナーを開催している代理店はありますが、これだけの数があると、WinActorの代理店同士でもシェアの奪い合いが激しいことが伺えますね。
人気商品の辛いところでしょうか。
補足
ここまで読んで、「色んなセミナーを回って無償ライセンスを毎月もらえば、半永久的にWinActorがタダで使えるのでは?」という悪知恵が働いた方もいるかもしれません。
WinActorの試用版は1つのPCで1回のみしか使えないように制御されていますからね!
悪いことはできませんよー。
また、前述の通り、WinActorは法人向け製品ですので、「個人で試してみたい」としても、原則、上記のセミナーには法人として申し込む必要があります。
会社に研修を受けに行くような形で、断りを入れて受講するようにしてください。
(私としても、「冷やかし」を助長するための記事ではありません)
WinActorの使いやすさは間違いはないですから、他のツールのユーザの方も是非、まずは一度触れてみてください。
※一般ユーザー向けの易しいインターフェースであるために、バリバリのエンジニアの方にとっては、ちょっと窮屈に感じるかもしれませんが・・・