エンジニアって、技術やツールを探して組み合わせるのが大好きな人が多いですよね。
私も(そもそもエンジニアを名乗れないレベルだけど)そうで、プログラミングスキルが乏しいのも幸いして、何かを新しいことをやろうと思うと、まずはすでに実装されたものがネットに落ちていないか調べることから始めます。
私レベルが思いつくものなら既に誰かがツール化していたり、yahoo!の知恵袋とかでも「こういうことやりたいんですけどマクロが上手く組めません!」という相談に対して神が降りて「このコードを組み込んでみてください」とか言って出来上がったスクリプトを貼り付けていたり。
ちょっと頑張ってググるだけで、答えがザラに落ちている。
本当に必要なものならシェアソフトを買うこともしますが、このあたりはやりたいことと、自分で作る手間のトレードオフ。
その結果買ったまとめサイトの自動化ツールで全然儲けられなかったこともありました・・・。
RPAでやりきる病
「お前なんかに言われなくても、普通エンジニアはそうするだろ」という声はごもっともなんですが、時々、RPAというツールに「捕らわれてしまっている」人に出会います。
「あなたのスキルなら、その部分はRPAにやらせなくても、マクロを書いてRPAに組み込んだ方が早くない?」という作業も、なんとかRPAでEXCELを操作し切ろうと努力する、みたいな感じに。
失礼を承知で書くと、優秀で、愚直で不器用なエンジニアさんも、周りを見回すと少なくないんじゃないでしょうか。
特にRPAは、システムtoシステムの「繋ぎ」の作業が非常に得意で、操作できるソフトも多くて守備範囲がべらぼうに広い万能ツールです。
そのため、普段は決して不器用なタイプでない方も、「RPAツールだけで自動化を実装しきる」という謎の縛りを無意識のうちに自分に課してしまっていることがあるんじゃないかと思います。
ゴールへの経路を意識する
RPAツールは、Excelマクロやスクリプトの呼び出しなどは、基本機能で具備していることがほとんどですし、それ以外のアプリを呼び出す機能も、普通は有しています。
※ちょっと関係ない話ですが、最近は、OracleやSAPなどの有力ツールとシームレスに連携するコネクタを設けている、あるいは設ける予定のツールも増えています。
一部の処理にはマクロやスクリプトを組んで、ロボットのパーツとしてに組み込む、という非常に簡単で当たり前な話ですが、「自動化の実装」というゴールに最短経路で辿りつくアプローチは他にないか、というのは常に自問しながら構築を進めるという意識は、RPAをやっていく上で忘れないようにすると、生産性をアップさせるパスが見つかるかもしれません。
※もちろん、RPAで苦労してやりきることができればノウハウとして後々に生きてきますから、無駄ではないです